東北地方民俗学合同研究会

東北地方各県の6つの民俗学会(青森県民俗の会・秋田県民俗学会・岩手民俗の会・東北民俗の会・山形県民俗研究協議会・福島県民俗学会)が年に一度集まり、持ち回りで開催している研究会です。

 

令和4年度 第38回東北地方民俗学合同研究会「伝統的農法の民俗」

開催にあたって

 東北地方民俗学合同研究会は各県持ち回りで毎年秋に開催されてきた。実は山形県が加わったのは比較的近年のことで、全県組織としての山形県民俗研究協議会の活動が軌道に乗って以降のことになる。

 故戸川安章先生が戦後まもない頃に立ち上げられた庄内民俗学会、そして置賜には故武田正先生たちが創設された置賜民俗学会が早くから活動していたが、肝心の山形市を中心とする村山地域には民俗研究組織が、なかなか成立しなかった。

 ちょうど筆者が山形大学教養部に赴任した少し後に、当時の県立博物館長であった故大友義助先生および同館の民俗担当学芸員であった野口一雄先生たちによって、村山民俗の会が結成され、故月光善弘先生が初代会長となられた。それを受けて、全県組織である連合体としての山形県民俗研究協議会がスタートしたのであった。

 筆者が山形大学農学部勤務であった当時に、鶴岡キャンパスで合同研究会を開催し、また米沢市の上杉博物館伝国の杜で盛会裡に研究会が開催されたことが思い出される。

 ただ、コロナ禍のために、一昨年の福島県での開催は延期を余儀なくされ、翌年の研究会もオンライン開催とならざるをえなかった。そのために、対面での開催は3年ぶりとなり、懇親会もコロナ対応の会場で開催を予定している。

 もちろん、オンライン開催は交通費節約や時間調整ができれば複数の会合に参加できるメリットはあるものの、やはり顔をつきあわせての議論にまさるものはない。ぜひ、参加者のみなさまには、有意義な時間を過ごしていただけることを願って主催者からの開催のごあいさつとさせていただきます。

山形県民俗研究協議会・村山民俗学会会長 岩鼻 通明

 

 

開催趣旨

 「持続可能性」という言葉が盛んに聞かれるようになった昨今、農業においても化石燃料に依存しない農法への再注目がみられます。その1つが焼畑であり、2010年以降、全国の旧焼畑地域で、焼畑の復活や復興があいついでいます。東北地方では、古くから稲作には依存しない伝統的農法としての焼畑農業が山間部で広く行われていました。しかし1960年前後には一部の地域を残し、焼畑は姿を消していきます。今春に大阪の国立民族学博物館にて開催された企画展「「焼畑 ―佐々木高明の見た五木村、そして世界へ」では、「最後の焼畑」が再現され、改めて焼畑の農法上の意義と「山民文化」の多様性を再認識させる内容でした。

 近年の焼畑の復活・復興は農法としての注目ですが、2000年以降、在来作物の再評価も進められています。それぞれの栽培地の風土に適した在来作物は貴重な遺伝資源であり、地域の個性を表象する地域資源とみなされ、生産の維持や拡大が期待されています。その際に重要な点は在来作物の利用方法、いわば食文化とともに次世代へ継承することです。岩手県県北地域ではかつて焼畑で作られた雑穀の栽培が近年、普通畑で復活や拡大する動きが見られますが、雑穀を「食す」ための技術の伝承も県をあげて取り組まれています。

 一方、第二次大戦中の食糧配給制度によって、米を主食とする習慣が普及したとする説もみられます。高度成長期以降に食文化が大きく変化する中で、かつての伝統的農法は存亡の危機を迎えます。たとえば焼畑作物として代表的な稗は、じつは水田でも作られており、稗をつくる稗田が存在してきました。水口の水温の低い場所には、稲でなく稗を植えるという農法の慣行がみられました。こうした伝統的農法の継承や古老からの聞き取り調査は緊急の課題であるといっても過言ではありません。なお、テーマを農業ではなく、農法としたのは栽培技術や農具なども含めたかたちで扱いたいとの発想からです。

 以上のような観点から、この度のテーマを「伝統的農法の民俗」としたいと存じます。今回の東北地方合同民俗学研究会では、コロナ後を見据えて、新たな民俗研究や東北各県の連携のあり方を巡っても、意見交換の場となれば幸いです。ぜひ、多くの方々にご参集いただき、活発な議論を展開できればと存じます。

 

日程:2022年11月5日(土)13:00~17:30

 

会場:山形駅西口霞城セントラル23階 山形市市民活動支援センタ-高度情報会議室

 

次第:

13:00~13:10 主催団体(山形県民俗研究協議会) 開会あいさつ

 

13:10~14:00 基調講演 渡辺理絵(庄内民俗学会・山形大准教授)「東北・山形県庄内地域に生きる焼畑文化」

14:00~14:30 小澤弘道(福島県民俗学会)「伝統的農法とソバ栽培試験について-喜多方市山都町の例」

14:30~15:00 斉藤壽胤(秋田県民俗学会)「農法としての「虫祭」の考察」

15:10~15:40 古川 実(青森県民俗の会)「「野焼き」について」

15:40~16:10 佐藤 優(岩手民俗の会)「岩手の伝統農法」

16:10~16:40 小野寺佑紀(東北民俗の会)「大島カブの栽培の現況と伝統農法」

 

16:50~17:20 総合討論

 

17:20~17:30 閉会あいさつ(次期開催県 秋田県)

18:00~     懇親会(山形駅東口付近にて)


 

令和3年度 第37回東北地方民俗学合同研究会 「衣の民俗」

開催趣旨

「衣(い)」(布や衣類を身にまとうこと)は、人類史と重なる文化史の一大テーマです。「衣」の多様性は、地球上の多種多様な気候風土の中で育まれ、各地域でさまざまな「衣の民俗」が受け継がれてきました。近代以降の大量生産・消費社会の現出で「衣の民俗」は大きく変容しましたが、日々何を身にまとうか、それをどのように調達するかは、今日もなお、私たち一人ひとりにとって大きな関心事です。

 そもそも「衣」は単に身体を覆うことだけを目的とするのでなく、仕事着や晴れ着のように、日々の暮らしに「ハレとケ」を表出する手段でした。また、祭り・行事や芸能等で用いられる衣裳は、神仏等の霊的な存在との交流や、人が「自分以外の何者か」になるための手段でもありました。一方で、草・木・紙などの素材の入手と加工、紡織・染色等の技術のあり方についても、「衣の民俗」を論じる上では欠かせない要素です。また、近年では、さまざまな地域固有の「衣の民俗」が観光や地域振興に活用されたり、地元の人や若い世代によって再評価する動きも見られます。

 今回の東北地方民俗学合同研究会では、このように、私たちの生活を見つめ直す重要な糸口であり、かつ地域文化をめぐる今日的課題を浮き彫りにする「衣の民俗」をテーマに、各県からの事例報告をいただくことで、今後の調査研究に資する情報と課題意識を相互に共有し合う場としたいと思います。

 

 1.開催期日

2022 年1月20 日~2月20日 オンデマンド開催(動画配信)

 

2.プログラム

「置賜紬の生活誌ー長井市、白鷹町の伝統的織物の場合ー」守谷英一(山形県民俗研究協議会)

「被り物としての手拭いの考察」斉藤壽胤(秋田県民俗学会)

「重要有形民俗文化財『津軽・南部のさしこ着物」(田中忠三郎コレクション)」増田公寧(青森県民俗の会)

「岩手の染めもの」佐藤優(岩手民俗の会)

「朴沢学園の裁縫教育資料にみる裁縫のわざの習得」沼田愛(東北民俗の会)

 

「葬送での被り物ーカッギー福島県いわき市の事例」渡邊彩(福島県民俗学会)


 

令和2年度 東北地方民俗学合同研究会

新型コロナウィルスの感染拡大にともない、中止となりました。

 

 


 

令和元年度 第36回 東北地方民俗学合同研究会「女性と民俗」

【趣旨】

柳田國男は代表作の一つ「妹の力」(昭和 15 年)の序文で「名もない昔の民間の婦人たちが、しばしば備えていたという「さかしさ」と「けだかさ」、それを取り返すこともほんの今一歩である」と述べています。それから 80 年、民俗学における女性の位置づけや役割については、どの程度の解明が進んだのでしょうか。あるいはフェミニズムやジェンダーの視点が民俗学に研究にどのようなインパクトを与えてきたのでしょうか。今回はやや漠然としたテーマですが、それだけに各県の皆さまから様々な視点でのご発表をいただき、フィールドから見えてくる「女性」を考えたいと思います。

 

 1.開催時期・開催場所

2019 年 11 月 16 日(土) 13:00~16:45

スマイルホテル仙台国分町  2 階会議室

 

2.プログラム

12:30 受付開始

13:00 開会の挨拶

【基調報告】13:10~

①女たちの手仕事を受け継ぐ~「三和の針仕事 おじょんこ伝承事業」の試み~ 福島県民俗学会 丹野香須美 氏

② 出羽三山信仰と羽黒山伏の妻たち 山形県民俗研究協議会 渡部幸 氏

③「死後の離婚」その後 秋田民俗学会 斎藤寿胤 氏

④近世津軽領における民衆の衣生活と女性たち 青森県民俗の会 石山晃子 氏

⑤垣根をこえて―これからの郷土芸能に望むもの― 岩手民俗の会 佐藤ひろの 氏

⑥女性集団の経済力と村落社会の性別役割―牡鹿半島の女講中を事例として― 東北民俗の会 戸邉優美氏 氏

15:10~~15:30 休憩

15:30~~16:45 全体討論

閉会の辞


 

平成30年度 第35回 東北地方民俗学合同研究会「行政の民俗調査と報告書を考える」

1 開催日時

平成30 年11 月24 日(土) 13:00 ~ 16:45 

 

2 開催場所

盛岡駅西口アイーナ8 階会議室803 

 

3 趣旨

 1996 年に始まり、20 年余にわたった『青森県史』編さん事業が2017 年度に終了した。この間、『八戸市史』や『仙台市史』なども編さんされ、そのいずれの事業の中でも民俗が重視されている。岩手県内でも近年『北上市史』『遠野市史』編さん事業が始まっていて、こうした流れを見る限りにおいてこの合同研究会の構成団体がそうした行政の編さん事業と無縁であるはずがない。

 行政の民俗調査はこうした自治体史編さんの大がかりな事業にとどまらない。独自に文化行政として進めているものや、文化庁補助事業(文化遺産総合活用推進事業)等を活用して、特に民俗芸能や祭礼行事等の無形民俗文化財の記録事業等も盛んに行われてきた。こうした成果は、映像記録もあわせて記録保存のためにという意識が強調されるが、学術的な意義も大きい。

 民俗学においては、行政との関わりについて、とりわけ高度成長期以降不即不離の関わりを持ち続けてきたことは改めて述べるまでもない。行政の報告書ということで象徴的なことを挙げれば、例えば「中学生が読んでも理解できるような平易な文章」などということが執筆要領に掲げられ、いかにも公的な刊行物であることが意図される。しかし、そうした文脈とは違って、こうした刊行物が学術的な成果として、また伝承活動と無縁とはならないこうした成果物に対して、それに携わる者には個人の研究テーマとは異なる意義が問われなければならないであろう。

今回の合同研究会は、こうした行政の民俗調査と報告書の各県における事業を踏まえつつ、それに携わった経験をもとに、行政の民俗調査と報告書はどうあるべきかを考える機会としてみたい。

 

4 プログラム

開会の挨拶(13:00)

 

基調報告(13:05 ~ 15:10)

「本シンポジウムの趣旨と岩手の民俗の行政調査の現状」岩手民俗の会 大石泰夫氏

「青森県無形民俗文化財等記録(文化庁文化遺産総合活用推進事業)について」青森県民俗の会 古川実氏

「『祭り・行事調査報告書』後の県内事例の変容」秋田県民俗学会 石郷岡千鶴子氏

「大崎耕土の世界農業遺産認定の取組と民俗調査」東北民俗の会 車田敦氏

「行政主導・連携の文化財・民俗調査、その事例から」山形県民俗研究協議会 角屋由美子氏

「自治体史民俗編の役割と課題」福島県民俗学会 岩崎真幸氏

全体討論(15:30 ~ 16:45)

 

閉会の辞

 

5 懇親会

17:30 ~ 20:00

場所JARAN JARAN 019-606-1066

(盛岡駅前通ジャーランビル5F フリースペースJ-BANG)

 

6 会費等

・合同研究会参加費(資料代) 1,000 円

・懇親会費5,000 円


 

平成29年度 第34回 東北地方民俗学合同研究会「民俗資料の発見と新たな活用可能性をさぐる」

第34回東北地方民俗学合同研究会

青森県民俗の会×弘前大学地域未来創生センター企画

公開シンポジウム「民俗資料の発見と新たな活用可能性を探る」

 

趣旨

 近年、災害、人口減、市町村合併などによる社会変動の中で、民俗・民具資料の存在価値が十分理解されないまま保存・活用がなおざりになり、廃棄されてしまうという事例が多くなっている。民俗に関心を持つ者にとってはもちろんのこと、文化財保護の観点などからも、この問題への対応は喫緊の課題であるが、同時に民俗資料やそのコレクションの価値を改めて問い直す契機となっているのではないか。

 一方、学校教育の場では、郷土の歴史を知る授業の中で、民俗・民具資料が「昔のくらし」を体験するために活用され、前年の東北地方民俗学合同研究会でテーマとした地域活性化や観光事業の資源として、祭り、民俗行事、民俗芸能、民具などが活用される事例も多くなっている。また、写真・映像資料による民俗研究が進展し、従来対象とされなかった資料への民俗学的アプローチなども見られるようになった。

 このことから、「民俗資料の発見と新たな活用可能性を探る」のテーマにより、民俗資料への新しい向き合い方について意見交換を行う。

 

1開催日時 平成29年11月25日(土)12:30~16:45

 

2開催場所 弘前大学人文社会科学部 4階 多目的ホール

 

3主催・後援

主催:弘前大学地域未来創生センター 青森県民俗の会

後援:青森県教育委員会、弘前市教育委員会、三沢市教育委員会、東奥日報社、陸奥新報社、デーリー東北新聞社

 

4日程 

10:00~17:00

企画展示:小川原湖民俗博物館旧蔵資料の保存と探求― 弘前大学民俗学研究室の取り組み ―

会場)人文社会科学部1階実習室E

12:30 開会挨拶・趣旨説明 青森県民俗の会代表 古川実

司会:山田厳子(青森県民俗の会 弘前大学人文社会科学部教授)・小池淳一(青森県民俗の会 国立歴史民俗博物館教授)

 

発表

12:35「家電をテーマにした企画展示」増田公寧(青森県)

13:00「民俗資料の新たな活用可能性を探る―ナマハゲ伝道士認定試験を事例に―」鎌田幸男(秋田県)

13:25「一関市における民俗資料の公開―地域と民具―」東資子(岩手県)

13:50「まちづくり行政と民俗的資料の活用について」岡山卓矢(宮城県)

14:15「民俗と考古からみた技の再発見」國井秀紀(福島県)

14:40「限界集落に伝承されるシシ踊り~米沢市綱木獅子踊りを事例に~」盛永未来(山形県)

(休憩)       

15:20~ 意見交換

16:45 閉会挨拶 弘前大学地域未来創生センター長 李永俊

 

*当日、弘前大学資料館(開館時間10時~16時)では弘前大学人文社会科学部×国立歴史民俗博物館共同企画『被災地と向き合う-文化財レスキューの取り組み-』も開催。


平成28年度 第33回 東北地方民俗学合同研究会「地域おこしと民俗」

開催趣旨

 ”地方消滅”が大きな話題となり、「地方創生」がさけばれている昨今、各地で民俗を活かした地域おこしの事例が生まれています。東日本大震災の後、沿岸各地で民俗芸能の復活が澎湃としてわき起こり、復興の大きな力になってきたのも記憶に新しいところです。

 高度経済成長以降、衰退の一途かに見えてきた民俗の、思いがけないほどの力、生命力。地域の中で生きていくことの意味がかつてなく問われている現代、民俗はなぜ復活し、かつ、どのような役割を果たし得るのか。このほど、東北6県の民俗学研究者が秋田に集まり、「地域おこしと民俗」をテーマに、民俗の現代的な意義と可能性について検討したいと思います。民俗学に携わる方のみならず、どなたでも参加できますので、多数のご来場をお待ちしています。

 

日時:平成28年11月19日(土)13:00~17:00

会場:秋田市・協働大町ビル6F「千秋の間」(秋田市大町3丁目2-44)

参加費:1,000円(資料代)

交流会:5,000円(懇親会費)6F「鳥海の間」

 

主催:秋田県民俗学会

後援:秋田県教育委員会・秋田市教育委員会・秋田魁新報社

 

発表プログラム

「霊山と地域おこし―羽黒山と戸隠山を事例として―」 岩鼻通明氏(山形県民俗研究協議会)

「民俗を活かした地域おこし―福島県大沼郡三島町を事例として―」 川合正裕氏(福島県民俗学会)

「地域おこしと郷土食の活用―B1グランプリから震災復興へ―」  佐藤敏悦氏(東北民俗の会)

「語り部1000人プロジェクト―岩手県遠野市の事例から―」 前川さおり氏(岩手民俗の会)

「地域振興における民俗芸能の記録と復興―青森県上北郡七戸町(旧天間林村)上原子集落における剣舞踊りの記録撮影と盆踊りの復興の取り組みから―」 下田雄次氏(青森県民俗の会)

「『縁』の解体と創造―地域キャラクターの限界性を探る―」 石郷岡千鶴子氏(秋田県民俗学会)

 

総合討議 コーディネーター 小田島清朗氏(秋田県民俗学会)


平成27年度 第32回 東北地方民俗学合同研究会「動植物供養の民俗」

今年度の東北地方民俗学合同研究会は「動植物供養の民俗」をテーマに、人びとと自然の共生という視点から、民俗信仰の地域性について考えます。会場となる米沢市は、全国的にも珍しい草木(供養)塔が集中している地域です。狩猟や草木の伐採など自然そのものを生業としていた人びとは、動物はもちろんのこと植物にも霊魂が宿ると考え、その生命をいただくことで生かされることに感謝し、自然と対峙する困難を乗り越えようと祈り、供養したと考えています。地球環境や自然保全が大きくクローズアップされている近年、東北各地に伝わる動植物供養や祈りなど具体的な事例から、地域民俗の特徴がどのように現代に受け継がれ、また、未来へどう伝えていくかを考える機会にいたします。

 

日時 平成27年11月21日(土)13:00~16:30

会場 米沢市「伝国の杜」置賜文化ホール 大会議室

   〒992-0052 山形県米沢市丸の内一丁目2番1号

共催 米沢市教育委員会、公益財団法人農村文化研究所

主管 山形県民俗研究協議会

 

開会(13:00)

①青森県民俗の会(13:05~13:30)村中健大氏「青森県のソウゼン・馬頭観音信仰」

②秋田県民俗学会(13:30~13:55)鎌田幸男氏「魚の供養塚などの調査から」

③岩手民俗の会(13:55~14:20)松本博明氏「岩手県山田町の動物供養碑-石碑悉皆調査から見えてきたもの」

④東北民俗の会(14:30~14:55)石黒伸一朗氏「東北の石碑からみた猫の供養」

⑤福島県民俗学会(14:55~15:20)二本松文雄氏「福島県相双地方の動物供養習俗-馬・鮭・鯨・亀-」

⑥山形県民俗研究協議会(15:20~15:45)角屋由美子氏「草木塔研究の動向と展望」

 

総合討議(15:50~16:30)

コーディネーター 原淳一郎氏(山形県民俗研究協議会)

 

※2 研究会終了後17:30より上杉城史苑にて懇親会を開催

また、翌22日9:00~12:00米沢市内の草木塔や置賜民俗資料館をご案内いたします。

(懇親会会費5,000 円、民俗資料館入館料200円は個人負担でお願いいたします。)

※3 上杉博物館の展示をご覧になられる場合は、入館料が別途必要になります。


平成26年度 第31回 東北地方民俗学合同研究会 「めぐり」と民俗信仰

テーマ:「めぐり」と民俗信仰

日 時:平成26年12月6日(土) 13:00~16:30

場 所:福島県立博物館・講堂(福島県会津若松市)

共 催:日本民俗学会・福島県立博物館

 

プログラム

開会の辞 佐々木長生 (福島県民俗学会会長)

司 会:内山大介 (福島県民俗学会)

 

13:05~13:30 村中健大 (青森県民俗の会)

「十和田湖のトワダ信仰 ―遠隔地参詣の事例として」

13:30~13:55 齊藤壽胤 (秋田県民俗学会)

「廻り儀礼の諸相 -宮廻り神事からトッコウ、地蔵廻りなど」

13:55~14:20 佐藤一伯 (岩手民俗の会)

「木曽御嶽山の信仰と観光 ―岩手神明講と三十八史跡巡りを事例に」

 

14:30~14:55 デール・アンドリューズ (東北民俗の会)

「現代巡礼考 -アニメ・ゲームから生まれた聖地」

14:55~15:20 原淳一郎 (山形県民俗研究協議会)

「置賜地方における山岳信仰と成年式」

15:20~15:45 菊池健策 (福島県民俗学会)

「枡を祀る祭り -御枡廻しをめぐって」

 

15:50~16:30 総合討議

コーディネーター: 岩崎真幸 (福島県民俗学会)


平成25年度 第30回 東北地方民俗学合同研究会 「各県民俗学の始まりと今」

期日:平成25年11月16日(土)

会場:東北大学片平さくらホール

(仙台市青葉区片平2丁目1-1 東北大学片平キャンパス南門近く)

 

プログラム:「各県民俗学の始まりと今」

 

12:30    受付開始

13:00    開会の辞

13:10~14:40    各県からの報告

・福島県域・民俗学の始まりと今  岩崎真幸(福島県民俗学会)

・戸川先生と庄内民俗学会   梅木壽雄(山形県民俗研究協議会)

・秋田県民俗学史上にみる武藤鐵城と吉田三郎  齊藤壽胤(秋田県民俗学会)

 

15:00~16:30    各県からの報告

・青森県における民俗研究のあゆみ概要  古川実(青森県民俗の会)

・岩手県民俗学の始まりと今―「外からの研究と内の研究」という視点から―  大石泰夫(岩手民俗の会)

・郷土研究と民俗学~三原良吉と三崎一夫の接点と乖離~  佐藤敏悦(東北民俗の会)  

 

16:30~17:00    まとめ/合同研究会運営について/次年度当番県挨拶/閉会の辞


平成24年度 第29回 東北地方民俗学合同研究会 「震災から20ヶ月―民俗学は今何ができるのか」

1 開催時期・開催場所

 平成24年11月23日(金・勤労感謝の日)

 盛岡駅西口アイーナ8階812研修室

 

2 プログラム

受付開始(12:45)

・開会の辞(13:00)

 

○シンポジウム 震災から20ヶ月―民俗学は今何ができるのか

基調報告

被災文化財から導きだすナラティヴの集積―文化財レスキュー展の試みから―  加藤幸治(東北民俗の会)

東日本大震災と地域コミュニティ―福島県浜通り地方―   遠藤祝穂(福島県民俗学会)

震災後の民俗調査―山田町大浦からの報告―   松本博明(岩手民俗の会)

一軒の民家から―民俗学から地域史への提言―  小池淳一(青森県民俗の会)

覚醒する文化遺産防災の使命―山形県域での試行錯誤と課題―  田中大輔(山形県民俗研究協議会)

秋田県の一地方で考えてきたこと―“地震と民俗”の探求等について―   小田島清朗(秋田県民俗学会)

 

全体討論(15:30~16:45)

・閉会の辞